Do it yourself

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2018年は私の収入からすればよくもまぁこんなに支出したものだというくらい口座からお金がなくなった1年間だったけれどたくさんの経験への支出だったから満足している。消費や浪費という言葉も間違いではないのだけれど、とにかく自分にとって「良いお金の使い方」をしたいという気持ちを抱えながら仕事をしていて、その結果、国内外問わず旅をしたり、サッカーを観に行ったり、花火・浴衣・キャンプとか季節らしいことをしたりと、私にしてはアクティブだった。
画像は最近見た「永遠の反逆児ヴィヴィアン・ウエストウッド/原題 Vivienne Westwood: Do It Yourself!」の冒頭シーン。リップで言葉を書き終えたあと強めのキスマークを残すこのシーンがとても素敵で。DIYとはWikipediaには「何かを自分で作ったり修繕したりすること」と書いてある。2019年は心身の健康をDIYしていきたい。さすがにお金を貯めたいのだけど、旅もしたい。映画もみて、読書もしたい。模様替えもしたいし、友達もよびたい。そんな感じ。

片思いって1人で見る夢でしょ

「私の好きな人には好きな人がいて その好きな人も私は好きな人で うまくいくといいいなあって」

「えっ君の好きはどこ行くの?置き場所に困らないのかね」

「私の好きはそのへんにゴロゴロしてるっていうか 寝っ転がってて でちょっと ちょっとだけ頑張る時ってあるでしょ 住所をまっすぐ書かなきゃいけない時とか エスカレーターの下りに乗る時とか バスを乗り間違えないようにする時とか 白い服着てナポリタン食べる時 そういう時にね その人がいつもちょっといるの いて エプロンかけてくれるの そしたらちょっと頑張れる そういう 好きだってことを忘れるくらいの好き」

 

雑誌のページの占いの牡牛座欄を真剣に読んでみたり「2017年 牡牛座」とググってみたりするくらいには占いに縋りたい気持ちになっています。もう子供じゃないから何かのせいにも誰かのせいにもできなくなってしまったんです。足場を固めることがこんなにも難しいことだと10代の私は想像していませんでした。

だいたいのことは平気なふりができるようになって許していないのに笑ってどうでもいいことに怒って最終的には消化不良になって。傘を上手にさすことさえできれば身を守ることができるのに1人で立ち向かおうとすると折れてしまうからなんて壊れやすいのだろうと思う。

Appleを捨てよ町に出よう

遮光度の高いカーテンをしめきっていると晴れでも雨でも昼間の部屋の明るさが変わらないのでゴミ捨てに外に出るとあまりの太陽の明るさに驚くことがあります。長い冬休みに入りましたが私は「いつもの」が大好きなので特に出かけることもなく同じベッドで寝て起きてちょっぴりお出かけをしてという毎日を過ごしています。

今年はたくさん仕事をしていたので誘いを断ってしまいなかなか会えない人もいましたが、取り返すように12月はたくさんの好きな人たちと乾杯ができたから嬉しかったです。なんだか大学生の頃は誰に対しても「会いたいなら東京に来い!」というスタンスだったんですけど最近は落ち着いたので私が人に会いに行きたいなと思っています。東京至上主義は強くなっているのにたまには離れなきゃいけない気がして。だってあまりにもいつもに慣れすぎると手放せなくなるから。

分岐点

ふと思い立って映画「何者」を見てきた感想は「バンドマンの菅田将暉飼いたい」の一言につきる。エンドロールに川村元気を見つけてあぁまたか・・・となったとか?いずれにせよ偏差値30って感じ。エモいこと言うとすれば、ちょうど1年前くらいに転職活動をしていたので、仕事が決まったときの高揚感とか自己肯定が許されるのだという安堵感とか、新しい仕事を始めた年明けには東京ハチミツオーケストラをひたすら聴きながらまるで初めて東京に出てきたみたいにわくわくしながらメトロを乗り継ぎまくっていたこととかを思い出した。

家に帰って何者の原作の最後だけを急いで読んだあとは、久しぶりに「ここは退屈迎えに来て」を読んだ。初めて読んだときはひどく絶望してやられた。自分の置かれている環境が相当変化したのでもうそんな気持ちにはならなかったけれど、他人任せなこの本のタイトルは何度見ても最高だと思う。かなり繰り返し聴いた曲の中にスネオヘアーの共犯者とスピッツのスパイダーとUAのミルクティーともさかりえカプチーノがある。私はどうやら他人任せ的なものが好きらしい。My Fair LadyとPretty Womanがめちゃめちゃ好きなのもその所以。例えば電話1本入れれば契約を止められるのにそうしなきゃ毎月お金を支払うのにいつまでも電話ができないし、税金を引き落としにしたいのにできないし、とにかく自分のいろいろなことが上手くできない。自分で勝ち得た今の平和だけでは飽き足らないのでつくづくないものねだりだなぁと思う。

無敵

可愛い下着を買ったあとは好き勝手に食べて飲んで話をして日付が変わる前には解散し買った下着の袋をぶんぶん振りながらうきうきで帰宅しました。

この夏選んだのは"自分の生活"でそれに誤りはなくて楽しく過ごせています。お線香のにおいを道端でかいできゅっとなるのは日本人だからと言い聞かせるくらいです。恵比寿や麻布といったわかりやすいキラキラの街で笑っていれば忘れてしまうくらいの小さなことで、誰に制限されることもなく自由意思でクレジットカードをきって下着だって香水だって買うことができるのだから私は無敵だと思いました。