後ほど
足りない時間
生で東京は夜の七時を聴いてみたかったから野宮真貴とバニラビーンズが出るHMVのインストアイベントへ行った。バニラビーンズは学生時代にアルバイトしていた駅ビル内でイベントがあって知ってバックヤードで本人たちとすれ違って可愛いなと思って気になって調べて聴いた。渋谷のマルイが新しくなってハイセンスですみたいな店がたくさんあって人が多くてそこにHMVが復活して早速の渋谷系イベントですよ。野宮真貴世代なのかバニビファンなのかわからないとにかく親父が多かった。
最後に行ったライブはThe Ting Tingsでその前はCSS、HAIM、Phoenix、RIP SLYMEとか。もうだいぶ前になるのにデザインが部屋に合うという理由だけで買ったThe Ting Tingsのいちばん新しいアルバムのアナログ盤は再生機がないからまだ聴いていないが思った通り部屋に合うから購入目的は果たせている。
暇だから音楽の話を少しだけします。いいなと思う曲があると病的にくりかえして聴いてしまうので私はその歌手またはバンドの◯◯が好きというより◯◯の△△という曲が好き!なだけなのだと最近になって気付きました。だから浅くちょこちょことしか聴かないし1曲だけ好きとかこのアルバムだけが好きとかざらにあるしメンバーの名前下手したらボーカルの名前も知らないだって曲しか興味がないからみたいなことがたくさんあって。困ることは好きだと明示していいのかということとカラオケ。滅多に行くことはないけれど何を歌おう何を何を何をって少しパニックになってしまう。
父は洋楽世代の人なので家にはレコードがたくさんありました。あります。BeatlesとかLed Zeppelinとか。でも聴かせてくれたってことはなくて自分で聴くしかなかった。クラシックのアルバム集とか図鑑もたくさんあったのにそれらを両親と享受した記憶はないし絵本の読み聞かせももちろん。自我のない2歳くらいまでは知らないけれど親だってそう親切丁寧なわけではなくいつだって私は私自身に任されていた。
いい曲はこの世にたくさんあるのにいい曲はずっと聴いていたい病的にくりかえしてまで聴きたいのに新たないい曲も聴きたいし時間があってもあっても足りないと思いませんか。
アフォガート飲みながら
夏が過ぎ秋。月初めの今日は大学生の時にしていたバイトで仲良くなった女友達と久しぶりに連絡がとれて良い日だった。思えば大学生の時はほとんどバイトをしてたけどユーモアと気遣いのあるイタリア人とふざけたり内緒でパスタを作ってもらって食べたりジェラートをたっぷりいれたコーヒーを飲んだり、その女友達とジェラートを売りまくったり大学生活の話をしたり恋の話をしたりとおかげさまで楽しかった。21時閉店でぴったりにお店を閉めてそそくさと帰るのも仲良くなりすぎることのないメンバーもよかった。
最近モノへのこだわりが薄くなり物欲に頼ることが減った。物欲から離れると心に余裕ができる!とその女友達と話をした。好きな人たちとお酒と音楽ととにかく居心地の良さを担保できれば人生は楽しいしなんとかやりすごせる。
すべてわかったつもりでいるこの頭で今後の判断をくだすのは不安もあるのだけど身動きがとれるうちにどうにかしなければならないという気持ちで、びゅんびゅん強い雨風の音とWBSのニュースを聞きながら、そういえばコーヒーがぬるいなんてクレームもらったななんてことを思い出しながらアフォガートを飲み、この中身のない日記を書いたってわけ。
連れ添った甘さ
先日の朝の地震、数日前に大きめの地震の夢を見て飛び起きたので、また夢かと思ったんです。棚の上の香水瓶がぱたんと倒れたのをベッドから眺めていて、これだけは守らなきゃという気がしました。
年末年始ぶりにひどく体調を崩しました。身体が悲鳴をあげることが多くなってきました。それでも一人暮らしももう6年になるので問題はないです。梅干しのおかゆ、大根と生姜と葱のスープ、さつまいもとりんごの煮たのを作って治すためにわりと無理矢理食べました。病は気から、絶対に治すという気力だけはいつもあります。
ところで香水瓶もさつまいもとりんごの煮たのも母から譲り受けたものなんです。生活は家族ありきというか、家族というのは生活に馴染んでしまっていて拭いきれないものなんだなと思いました。
白い錠剤を2粒
月曜の朝は土日のメイクを引きずってアイラインを目尻からはみだして長めに引いてしまう。綿棒での拭き取りは一向に上達しない。
この間の土曜日、用事はなかったのだけれどお盆を理由に母に電話をしてみた。適当に相槌を打ちながら15分ほど話をしたところでトイレに行くからと電話を切った。年齢も知らない一番上の従兄弟が結婚したらしい。母の話すよかったらしきことに「よかったね」と口では言ってみたもののすべて自分の人生とは切り離してしか考えることができないので本当は良いも悪いも判断なんかできないししてないし何も思えなかったのだけれど兎にも角にも電話をかけたというそれだけでも偉いじゃんと自分では思った。
いつも口からでまかせばかり喋ってるとYUKIは歌っていた。薄っぺらい言葉と態度と感情と思想と。都合の悪いことは記憶から薄めて。しがないOLの暮らし。